騰落レシオ検証

移動平均乖離率は役に立ちそうになかった

騰落レシオは有効なのか

テクニカル分析で有名な指標の一つに騰落レシオがあります。騰落レシオとは、日経平均といった指標が売られすぎ/買われすぎているかを数字で評価するもので、計算式は以下の通りとなります。

騰落レシオ = 値上がり銘柄数 / 値下がり銘柄数

騰落レシオ計算式

騰落レシオは、私が参考にしているバリュー投資家たちも採用率の高い指標の一つです。おそらく役にたつ指標なのでしょうが、本当でしょうか。気にはなっていたのですが、データがなくて調べたくても調べられませんでした。

ところが先日、notearea様が騰落レシオの一覧を掲載されているのを見かけたので、調べてみました。
※ 残念なことに、現在は騰落レシオの一覧は見られません。

「騰落レシオ」のn日後損益を見る

騰落レシオと日経平均株価のn日後損益を調べてみましたが、相関関係は見られませんでした。

騰落レシオと5日後損益
騰落レシオと25日後損益
騰落レシオと75日後損益

「騰落レシオ」を使って売買してみる(ヒストリカルテスト)

敗北

結果からいうと騰落レシオはドルコスト平均法を上回れませんでした。とはいえ、一般的にはテクニカル指標は組み合わせて使うことがおおいため、騰落レシオと他の指標を組み合わせればよりよい結果が得られるのかもしれません。

検証「騰落レシオ」売買ルール

以降は、検証内容について書いています。結果は上に書いた通りなので、興味をもたれた方だけ読んでください。

  • 検証期間は、2002年1月1日から2019年1月1日まで(検証可能な期間の最大)とする。
  • 騰落レシオ(25日)を使用する。
  • 毎年1月1日に10万円を証券口座に入金する。
  • 購入が可能なら、以下のルールに従って購入する。
    • ルールA:毎年1月初営業日の始値で1321を購入できるだけ購入し、売却しない。
    • ルールB:騰落レシオが60を切った翌日の始値で日経225連動型上場投資信託(以下、1321)を購入できるだけ購入し、200営業日後の始値で売却する。
  • 購入から売却までの期間に、再度騰落レシオが60を切っても購入はしない。
  • 税金は無視する。

ルールAは、典型的なバイアンドホールド戦略。ルールBは、騰落レシオを使ったなかで最もパフォーマンスのよかった売買戦略です。税金を無視しているため、ルール的にはBに有利です。

お気づきの方もいるかと思いますが、騰落レシオが60を切る機会はなかなかありません。今回の検証期間(17年)では27回しかありません。しかも、リーマンショックやチャイナショックといった暴落時に集中して切れるため、数年売買機会がないこともあります。それでも騰落レシオ60は、65,70とくらべても最もパフォーマンスが良かったです。

騰落レシオ検証結果(2019年1月時点の各総資産額)

ルールA(バイアンドホールド)   2,781,600円
ルールB(60未満購入200日後売却) 2,171,640円

はい、バイアンドホールドに勝てませんでした。売買ルールを調整すれば勝てるのかもしれません。他のテクニカル指標を取り入れれば勝てるのかもしれません。とはいえ、現在の私ではバイアンドホールドに勝つことはできないようです。

売り目線では成功する?

ダントツ投資研究所様も、くわしく騰落レシオを検証されていました。そのなかで、「騰落レシオが130,140を超えていた場合は、その25営業日に株価が下落可能性が高い」としていました。調べてみたのですが、検証期間の総収益はマイナスでした。1,5,75,200営業日についても同様です。

私の投資戦略(結果を受けて)

現在私は買収者のマルチプルという投資戦略を採用しています。その戦略に騰落レシオを取り入れればよりパフォーマンスが良くなるのではないかと考え、検証していたのですが、残念な結果となりました。

ただ、私の検証結果を真とする場合でも、ドルコスト平均法が使えない専業投資家は、騰落レシオが有効な戦略として機能すると考えます。

投稿者: グレアム投資ガチ勢

バリュー・長期投資家。 長期投資があまりにも暇なためブログを開設。 Follow @gold_man_blonze

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