全上場会社の賃貸等不動産を調べてみた話

みなさんこんにちは、グレアム投資ガチ勢(@gold_man_blonze)です。バリュー投資家をしております。

有価証券報告書にある賃貸等不動産関係という項目をご存知でしょうか。ここには、賃貸等不動産の時価が計上されています。一方で、貸借対照表に計上された不動産は、取得時点の価格が記載されているため、PBRを重視する資産バリュー投資家としては是非見ておきたい項目です。

賃貸等不動産関連の記載内容 貸借対照表計上額と期末時価がわかる

賃貸等不動産の記載内容は、資産バリュー投資家にとって有用であるにもかかわらずスクリーニングにはひっかかりません。(ひっかかりませんよね!?)

今回は、そんな賃貸等不動産を自作スクリプトでなんとか調べてみたという話になります。

なぜスクリーニングに引っかからないのか

スクリーニングに引っかからない理由は、有価証券報告書の記述内容が全く正規化されておらず(タグ内のクラス名、id名が統一されていない。テーブルの様式が異なる等)、簡単にはスクレイピング(自動でweb上の情報を取得するスクリプト)できないためです。以下に2例ほど 実例を載せていますが、レイアウトがそもそも違うのがわかりますね。

賃貸等不動産記載例1
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は image.png です
賃貸等不動産記載例2 記載例1とはレイアウトが違う。。

今回は2例のみですが、実際は無数にレイアウトの違いがあります。このため、私は過去何度も有価証券報告書のスクリーニングに挑戦し、失敗してきました。

余談ですが、私は世に出ているスクリーニングツールをあまりあてにしていません。(もちろん参考にはします)レイアウト自体違うのにどうやって値を抽出できたのでしょう。

スクリーニングにひっかけるたった一つの冴えたやり方

さりとて賃貸等不動産は調べたいし、スクリーニングは使いたい。そう考えた私は良い方法を思いつきます。それは…

有価証券報告書を”賃貸等不動産”で検索かける

です。どんなにレイアウトが違っても、”賃貸等不動産”という単語については一貫しています。ちなみにこの方法ですと”賃貸等不動産は重要性が乏しいため記載を省略します”みたいな文章も大量にひっかかってしまいますがそれは諦めます。(ちなみにこの文章自体が有価証券報告書ごとに表記ゆれしているため、スクリプトでこれを取り除くことも難しいです。(やってられっか!))

賃貸等不動産関係 記載例3 重要性が乏しいため記載を省略します

スクリーニングしてみた

ということで半日かけてスクリプトを作成し、ざっと3日間スクリプトを走らせていましたがいまだ走行中です。

いまこの記事を執筆しているのはGW最終日なのですが、スクリプトの走行終了を待つとGWが終わるので、これまでに抽出できた948銘柄でいったん区切ります。(ひょっとしてほぼすべての企業がひっかかるのではないかという恐れを抱きつつ…)

スクリーニングの結果、賃貸等不動産の含み資産が時価総額と比べて割合大きく、かつ私がこれまで捕捉できていなかった銘柄を9銘柄抽出できました。

銘柄紹介

最後に抽出にひっかかった銘柄を紹介します。ざっとスクリーニングをかけただけで何も分析していないのでその点ご注意ください。

(銘柄コード/銘柄名/時価総額/賃貸等不動産含み資産) ※ 2020/5/6時点

  • 1515 日鉄 367 190
  • 1811 銭高組 259 262
  • 1807 佐藤渡辺 54 21
  • 8006 ユアサ・フナショク 149 262
  • 3106 クラボウ 548 388
  • 8841 テーオーシー 685 1509
  • 5542 新報国製鉄 27 33
  • 6042 ニッキ 37 53
  • 7305 新家工業 37 53

投稿者: グレアム投資ガチ勢

バリュー・長期投資家。 長期投資があまりにも暇なためブログを開設。 Follow @gold_man_blonze

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