銘柄物色中 – 村上開明堂(7292)+ムロコーポレーション(7264)

物色中の銘柄について備忘を兼ねて記載します。購入する/した銘柄だけではなく購入対象から省いた銘柄についても書くつもりなので、良い(と思った)銘柄ばかりではありません。

また、ここに記載する情報は、2019/8時点で私が入手したものであり、時間とともに誤りが含まれたり、入手段階で誤っていたりすることもありますのでご承知おきください。

銘柄紹介

村上開明堂(7292)は自動車用バックミラー大手。トヨタ向けに35%卸している会社です。

ムロコーポレーション(7264)は、自動車用駆動部品を製造し、11社の自動車メーカーに製品を卸している会社で、国内大手自動車メーカー11社に採用されているそうです。製品紹介ページに製造している製品が掲載されていますが、車には明るくないこともあり、正直よくわかりませんでした。。

これらの銘柄は、ともに自動車用部品会社でありバリュー株のスクリーニングにひっかかかりました。ほかにもタイガースポリマー(4231)といい、自動車関連銘柄は概ねバリューの水準にあるようです。世界的な景気後退を懸念して投資家が手を引いているんでしょうかね。チャートを見るといずれも17~19年にかけて株価が下落していました。ということで気合を入れて分析していこうと思います。

乗用車販売予測

世界の中間所得者層は、2030年に向けて2020年の倍になるといわれています。人口統計は歴史的にかなり信用度が高いので、私はこれを事実ととらえます。中間所得者層が買うものはまず自動車であるといわれており、乗用車販売予測も2020年-2030年で25%(年平均2.26%)ほど伸びると予想されます。

乗用車販売予測 イマココラボ様より

また、自動車業界の最大手であるトヨタ自動車の生産台数は、過去10年で増加傾向にあります。

トヨタの世界生産台数 朝日新聞デジタル様より

ただ、今後もトヨタの生産台数が伸びるかは不確実性があるので要注意ですね。

村上開明堂について

村上開明堂は、自動車用バックミラーを製造し、トヨタ自動車向けに35%卸しています。自動車業界及びトヨタ自動車の生産・販売台数は(不確実性はあるものの)今後も伸びていくことが想定されるため、基本的にはそれに合わせて村上開明堂の売上も増えると考えます。

ただ、トヨタ自動車が村上開明堂のバックミラーを採用しなくなるリスクは捨てられません。2016年より、バックミラーをなくしてカメラとモニタを置いた車(いわゆるミラーレス車)を公道で走らせても良いという規制緩和があり、2018年10月にはトヨタ自動車がミラーレス車を販売しています。ミラーレス車の利点は、視野角が広い・空気抵抗が少ない・デザインが良いがあり、反応速度と故障の問題をクリアすれば今後の主流となる可能性が考えられます。ただ個人的にはミラーレス車はバックミラーありの車と比べて初期費用・維持管理費用が高くつくため、しばらくは高級車向けにのみ販売されるのではと見ています。現に、近所の車販売店や路上を走る車を気を付けてみているのですが、いまだにミラーレス車を見かけたことはありません。

村上開明堂の財務分析

財務はとてもピカピカです。加えて純資産は毎年増えており、一株配当(及び(総還元額)も増加傾向かつ配当性向にも十分余力があるため財務状態はとても良いといえます。

また、PER/PBRは、6.0/0.5と最安値圏ではありませんが、非常に安いのも魅力的ですね。ただし、安全域は小さい(約1倍)です。

増配傾向かつ増配余地は高い
純資産の伸び率が良い(平均7.64%/年)
FCFは黒字傾向。営業CFは一貫して黒字かつ増加傾向

ただし、現金を250億円と、時価総額(310億円)と比較して過剰に保有しており、なお増加傾向にある点が気になります。現金が積みあがるとそれだけROE/ROAが下がるので、ほかの投資家から見た魅力が薄れますし、単純に経営効率も下がってしまいます。反面、増配余地がかなりあるともいえるため、その点には期待しています。

売上について

村上開明堂は10年前と比べて増収増益を実現していますが、これはタイ、メキシコ、インド、中国、ドイツに子会社や孫会社を設立したためです。2019年秋にも中国新工場を立ち上げる予定であり、さらなる増収増益が見込まれます。売上に占める海外比率は2019年8月時点で約40%(2009年は約25%)。海外比率が増えた分、円高局面では業績が悪化しやすいといえます。(有報によると村上開明堂は為替ヘッジをかけていません)2019年は、多くの企業がドル円の想定為替レートを110円から106円と円高方面に調整しました。そのため、2020年3月期決算はあまり期待できそうにありません。

ムロコーポレーションの財務分析

村上開明堂と同じく財務はとてもピカピカです。加えて純資産は毎年増えており、一株配当(及び(総還元額)も増加傾向かつ配当性向にも余力があります。

また、PER/PBRは、5.5/0.53と最安値圏ではありませんが、非常に安いのも魅力的ですね。ただし、安全域はありません(0.73)。

増配傾向かつ増配余地が高い
純資産の伸び率が良い(平均8.65%/年)
純資産の伸び率が良い(平均7.64%/年)
FCFは黒字傾向。営業CFは一貫して黒字

村上開明堂と比較して、FCFの赤字率が高いです。営業CF自体は黒字なので、投資CFの負担が重いことがわかります。また、村上開明堂と比較して現金の積み上がりはないため、ROE/ROAも10%/7%と村上開明堂よりも高いです。これは、利益を投資に回していることと投資家への還元により積極的だからと考えています。

売上について

ムロコーポレーションも、村上開明堂と同様に増収増益を実現しており、その背景に従業員数の増加があることが見て取れます。(10年前比約2倍)自動車業界が今後も伸びるだろうことを考えると、今後もこの傾向が続くと思われますが、残念ながらそれを裏付ける情報はありませんでした。また、四季報によると人材確保のため、賃金改善を実施しているようで、販管費率の上昇が予想されます。

投稿者: グレアム投資ガチ勢

バリュー・長期投資家。 長期投資があまりにも暇なためブログを開設。 Follow @gold_man_blonze

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